『Blasterワーム(MSブラスト)』駆除の手順とポイント |
【重要なおしらせ】
2003年8月19日 新たに非常に危険な亜種が発見されました。
8月18日以前にウイルス駆除をされた方は、
手順5‐2.『MS03‐007』を適用(セキュリティ修正プログラムをインストール)のみ
必ず実行してください。
このページでは、『Blasterワーム(MSブラスト)』に感染してしまった場合、
少しでも早くパソコンを復旧させるために、
ウイルスを駆除するまでの手順とポイントをご説明します。
感染をしたらすぐ駆除をするのではなくて、駆除のための前準備が必要です。
『感染→すぐ駆除』 ではなく、 『感染→前準備→駆除』 です。
WindowsXPを例にして説明をしますので、Windows2000、WindowsNTの場合は、
多少異なりますが、手順(ウイルス駆除までの流れ)は同じです。
まずは駆除をするための前準備をします。
○Microsoft社のホームページの『手順書』(無料)を参考に作業をします。
下の『→こちらへ』のサイトへアクセスしてすぐ『お気に入りに追加』してください。
プリンタがある方は印刷して手元で見ながら作業をすると効率が良いです。
WindowsXPの手順書(イラスト付)
→ こちらへ『Blasterワームへの対策 Windows XP編』
Windows2000、WindowsNTの手順書(イラスト付)
→ こちらへ『Blasterワームへの対策 Windows2000、WindowsNT編』
ポイント
実際『Blasterワーム』に感染すると、インターネット上で手順書の説明を見ていても、
シャットダウン(約10〜15分くらいの間隔で勝手に再起動)するため作業が中断され、
1人ではなかなか難しいです。
対処法としては、
・プリンターで印刷をして手順書を見ながら作業をする。
・プリンターがない場合は『マイクロソフトFAX情報サービス』を利用してFAXで入手する。
・ホームページの手順書を『お気に入りへ追加』して再起動した時にすぐ見れる状態にする。
・身近な人にホームページの手順書を印刷してもらう。
・知り合いにホームページ(手順書)を見てもらいながら電話で手順を言ってもらう。
○次に手順書『Blasterワームへの対策(イラスト付)』に一通り目を通して、
流れをつかんでください。(最後まで読み終わった頃に、またシャットダウンされると思います^^;)
○大きな流れとして、全部で手順1.〜8.(手順書の番号)まであります。
手順1〜5の作業はウイルスを駆除する為の前準備、
手順6の作業でウイルス駆除実行、
手順7、8の作業で今後の為のウイルス対策となります。
ここから前準備作業開始です。(手順書を見ながら作業してください)
手順1.ネットワークケーブルを抜く(インターネット切断)
手順2.『インターネット接続ファイアウォール』を有効にする (手順書のイラスト参照)
手順3.『msblast.exe』プログラムを停止する (手順書のイラスト参照)
手順4.ネットワークケーブルをコンピュータに接続 (インターネットへ接続)
手順5‐1.『MS03‐026』を適用 (セキュリティ修正プログラムをインストール)
手順5‐2.『MS03‐007』を適用(セキュリティ修正プログラムをインストール)
(作業中シャットダウンした場合は手順3からやり直す)
※2003年8月18日新たにワームの亜種が発見されました。
8月18日以前にウイルス駆除をされている方は、手順5‐2のみ必ず実行してください。
ポイント
前準備(手順1.〜5)は、シャットダウンまで(約10〜15分)の間にしなければいけません。
シャットダウンされると作業が中断してしまい、手順3からまたやり直すようになります。
何度も繰り返しているうちに手順を覚えますので手際よくできるようになりますから、
あきらめずに手順3〜5までの作業を根気強く頑張ってくださいね。
もし手順5のインストール後の再起動で、インターネットに接続できない場合は、
もう1度手順3だけを実行してください。
ここまでできれば、シャットダウン(再起動)はしにくくなると思います。
やっとここまでが、駆除をするための前準備が完了です。
手順6.ワームを駆除する(無料)
手順書には『無償駆除ツール』を提供しているウイルス対策ソフトウエア会社の
ホームページが載っています。
・株式会社シマンテック
・トレンドマイクロ株式会社
・日本ネットワークアソシエイツ株式会社
・株式会社ラック
各ホームページによって作業の手順が異なります。いくつか注意事項も載っていますので、
必ずよく説明を読んで実行してください。
<例:『株式会社シマンテック』のホームページで駆除をする場合>
『インターネット接続を回復する、コンピュータのシャットダウンを回避する』
シマンテックホームページ上の『a.〜h.』の作業をします。
ポイント
a.『ファイル名を指定して実行』、b.『SERVICES.MSC /S』を入力して実行
この時にうまくいかない(ファイルが存在しないなどのエラーがでる)場合は、
ホームページ上の文字『SERVICES.MSC /S』をドラッグ(範囲選択)して、
右クリック、コピーをして、スタートボタン→『ファイル名を指定して実行』の『名前』に貼り付け
をすると確実に実行ができます。
(文字の全角英数と半角スペースや記号など区別されるため手入力するより確実)
ツールの入手方法と使用方法
シマンテックホームページ上の『1.〜11.』の作業をします。
ポイント
5.WindowsXPのシステムの復元機能を無効にする
システムの復元機能が有効になっていると、ウイルスに感染したファイルがバックアップされ、
ウイルスが復元されてしまい駆除に失敗する可能性がありますので必ず無効にします。
『スタート』→『マイコンピュータ』を右クリック→『プロパティ』→『システムの復元』タブをクリック
『□システムの復元を無効にする』、または『□すべてのドライブでシステムの復元を
無効にする』の□にチェックを入れる。適用→OK。
(ウイルス駆除)
10.Windows XPをご使用の場合は、この時点でシステム復元機能をオンに戻します。
ウイルス駆除後、有効にする場合は5.と同じ手順で□のチェックを外す。
これでウイルス駆除の作業は完了です。
手順7.『インターネット接続ファイアーウォール』を無効にして元の設定の状態に戻す。
これは、手順2.で『インターネット接続ファイアーウォール』を有効にしたので、
同じ手順で、有効→無効に戻します。
『有効』にしておくとオンラインゲームなどのソフトウエアが動作しなくなる場合があります。
※コンピュータを安全に使う為に、『インターネット接続ファイアーウォール』を『有効』にして
おいた方が安全です。オンラインゲーム等の影響がなければ、
『インターネット接続ファイアーウォール』を有効にしたままにしておきます。
8.これで対策は終了です
おつかれさまでした。ウイルスも無事駆除できました。とても大変でしたね。
「これで終わりです」と言いたいところですが、ウイルスは毎日のように新しく増え続けています。
これからも安全にパソコンを使う為に、予防をしておきましょう。
<『Windows Update』でパソコンを最新の情報に更新する>
『Windows Update』でパソコンを最新の情報に更新しておきましょう。
◇『スタート』ボタンをクリック→『Windows Update』をクリック
◇Windows XPの場合
『スタート』メニューをクリック→『すべてのプログラム』をクリック→『Windows Update』
◇Internet Explorer6から実行する場合
『ツール』メニューをクリック→『Windows Update』をクリック
↓
『Windows Updateへようこそ』の『更新をスキャンする』をクリック
↓
『利用可能な更新をスキャンしています...0%完了 33%完了 66%完了
...100%完了』というメッセージが出ます。
↓
『重要な更新とServicePack』で必要な更新が表示された場合は
必ず更新をしておきましょう。
ポイント
今までこまめに更新されていない場合、『重要な更新とServicePack』(無料)が
たくさん表示されると思います。
これはあなたのパソコンにとって絶対必要な更新ですので、必ずインストールしてください。
これで、やっとウイルスを駆除、今後のための対策が完了しました。
おつかれさまでした(^^)
感染された方は、シャットダウンを繰り返しますので、パソコン1台で駆除の手順などを調べるのは大変です。あなたのまわりに感染してしまった方がいらっしゃいましたら、
手順書を印刷してあげたり、電話で手順を教えてあげるなどして協力してあげてくださいね。
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